インスタントラーメン中心の留学生活
リベラルアーツの自由度と言語能力のクラス
前回算数の授業を取っていた、とお伝えしたが多分人生でもう二度と算数と接触する事はないであろう。数式なぞ私の取るクラスには存在しない。
私の取るクラスを友達に報告すると、必ず一人は「は?なにそれ」的な反応をする人が居る。それだけ意外性のあるクラスが揃っているアメリカのリベラルアーツに乾杯である。
ちなみにintroductionレベルのクラス以外はかなり教授の趣味が前面に押し出されているコースが多い。教授が自らの専門分野をワクワクしながら教える姿を見て、こっちまでモチベーションがもらえる事も少なくない。
コミックを読み解くクラスや絵本を通して「教育学とは何か」と問うクラス、ヨーロッパの料理を勉強するクラスなど色んな変わり種がある。
個人的に面白かったテーマのクラスは言語が文化にどのような違いをもたらすのかを考察するクラスだと思う。アフリカンアメリカンの英語はアクセントなのか、それともイギリス英語の様に英語の種類なのか等をディスカッションしたり、
性別によって話し方・言葉が異なる言語とその文化のジェンダーアイデンティティを話し合う回があったり、資本主義が流行らせた言葉使いについて学んだりしたが、残念ながら記憶から消えかかっている。その中でも一番記憶に残ったのはアメリカの街で行われた調査の話である。
A)ミドルクラスの白人が多く、幼児期から文字を目にする機会が多いコミュニティ
B)ワーキングクラスの白人が多くて幼児教育に力を入れているコミュニティ
C)ワーキングクラスの黒人が多く、子供より大人の都合が優先されるコミュニティ
この3つのコミュニティが研究対象となっていて、コミュニティごとの言語能力の発達を調べたという訳である。まず特徴としてはコミュニティAは比較的BやCより裕福な家庭が多く、夜は子供を寝かしつける前に、本の読み聞かせをしている。
コミュニティBも同じく本の読み聞かせは基本であり、就学前に計算を教えたりする家庭も多いそうだ。一方、コミュニティCでは子供が邪険に扱われるケースが多く、子供達が本に触れる機会もコミュニティAとBに比べるとかなり少ない。その変わり、空想話を子供達同士で話す機会が多い。
この時点でお分かりであろうが、小学校に入って一番成績が良いのはコミュニティAとBであった。面白い事にコミュニティBの子供が小学校でいい成績を修めるのは小学校三年までで、より高い読解能力が求められるにつれ、成績が落ちていく傾向だったそうだ。コミュニティAはというと、小学校卒業以降も高い成績を維持し、目立った成績の低下は見られなかったそうだ。
コミュニティAとBの子供達の読書量は同じぐらいで、両方とも同じ様な育児教育を受けていたそうだが、読み聞かせに決定的な違いがあった。コミュニティBの親は本をただ読み聞かせておしまい、というパターンなのだが、コミュニティAは親がもう一工夫していた。本を読む時に、「この場所にいるってどんな感じだと思う?」等の自分の考え・立場と関連づけさせていたり、外で「あれが絵本で見た○○だよ」という風に実際の身の回りの現象や物と本の内容を繋げていた親が多かったそうだ。
工夫、と書いてしまったが原文では decontextualization と呼ばれていて、読解能力の発達に非常に強い影響を及ぼす事が明らかになったらしい。
コミュニティCはというと、小学校を卒業してからもドロップアウトしたり、家庭の事情や勉学についていけなくて学業を諦める子が出てくるのである。ちなみにコミュニティABCは同じ学区なのだが、その学校はミドルクラスの子供を想定してカリキュラムを組んでいるので、コミュニティCの子供たちは不利な立場にある上、コミュニティABの子供達と比べられる。自分の話を伝える能力と想像力は高いのだが、本をあまり読まなかった為に先生の質問やテーマを理解しづらく、落ちこぼれる傾向が強い。まさにアメリカの闇を垣間見てしまった感じである。
コミュニティの貧富の差や教育レベルなどの問題は個人では解決できないが、コミュニティAとBの違いは興味深い。
つまりインプットだけをすればいい訳じゃなくて、インプットした情報を応用する事が大事なのだ。考えてみると、大学で学んだコンセプトを実際違うカタチで「あの時学んだやつだ!」と応用・発見する事がしばしばある。だが、それが貴重な経験だと気づけたのはこのクラスで学んだからこそかもしれない。
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アメリカの授業でオンラインでも発言できるコツ
ここ一ヶ月の間にオンラインで開講した学生もいれば、キャンパスに戻った学生もいるので久しぶりに会話する友達と話す時は「授業オンライン?」と質問する・される事が多くて不思議な感覚だ。
大学によっては留学生であっても全員キャンパスに呼び戻したり、戻れるけどオンラインも選べるという所もあるので戻れない身としては少し惜しいものがある。
私の場合、オンラインで開講という教授としても生徒としても斬新かつ不慣れな始まりではあったが 前の記事にも書いた通り、ディベートや発言が苦手な私にはちょっとばかり授業中の居心地が良くなった気がする。
ちなみに前の記事はこれ↓
アメリカの授業は発言しないと成績にかなり響くシステムである。発言しないとGPAはおろか卒業まで危うくなるのだ。ちなみに私は極度のめんどくさがりやな反面、負けず嫌いなので 思ったことが口から飛び出る習慣のある者や自分の知識を教授に披露する癖のある者に点数の荒稼ぎをさせるのは納得がいかない。
なので今学期からは他の生徒をAIだと思いつつ良い意見は吸収して発言するように頑張るつもりだ。このまま克服せずに卒業してしまうと、眠れない時にたまに思い出す悔しい過去になってしまうのは目に見えている。
そこで、今までに観察してきたアメリカ人学生の発言を元に発言のコツをパターンごとに分けてみた。
パターン 1
教授がリーディングの考察や他の人の意見に対するコメントを生徒に求める時。
名差しで呼ばれる事もあるが、呼ばれれば割とラッキーな方だと考えて良い。我先にと発言しまくるメンバーが多いクラスは発言するまでが非常に気まずく、他の人の意見を聞いている間に発言意欲が削がれる可能性が大きいからである。
作者や他の人の意見についての考えを語る時は "I found it very interesting that....."
というフレーズを使う生徒が実に多い。interesting ではなく、intriguing や fascinatingなどの似た様な単語を代入しても良いだろう。この人のこういう考えが面白いと思いました!という素直なコメントを残すのにうってつけだと思う。リーディングから文章やアイディアをそのまま読んで自分なりの考察を話すのが良いだろう。しかも授業で扱った題材やテーマと繋げたり予備知識を披露するとより一層こなれて聞こえる。なぜ自分は面白いと思ったのか、と説明する時に目をキラキラさせるイメージで話せば、徹夜後の朝であっても好奇心旺盛で学ぶ意欲がいっぱいの素直な若者を代表する事ができる。ちなみにこのイメージ戦略でAを取った事があるかと言えばあると自負できる。
パターン2
簡単な質問を投げかけられているが、クラスが沈黙している場合。
これは大体前の日のリーディングに出てきたポイントや、明らかに見れば分かるような事を聞いている事が多い。あまり発言しない生徒には割と発言しやすいケースであろう。
沈黙の理由は大体発言しまくっている人が休んでいたり、簡単すぎて答えない生徒がいる為である。答えがわかってるのに言い出せない!もどかしい!って思うが何と切り出せばいいのか迷ってしまう。そんな時には何も考えずに手だけ挙げれば即解決である。
自信満々に短く言うのも王道だが個人的なオススメは語尾をあげて?をつけるイメージで言う事である。なぜなら発言が万が一間違っていても、疑問形にする事によって撤回が簡単になる気がするからだ。
そもそもこんな事まで緊張する私のような人間は他に居るのであろうか?
パターン3
発言したい事があったけど、ちょうど別の生徒に思っていた事を言われてしまった時
ディベートで厄介なパターンのTop 3に入るが、カジュアルな授業中の意見交換会であれば心配する事は無い。そう分かっていても私は不安になるのだが、こんな時は素直に「同じ考えだったんです」と言う人も居る事を覚えていただきたい。また、話すネタをド忘れしてしまった時やどうしても発言しないといけない緊急事態に使える手でもある。
ちょっと内容を濃くしたいな、って時は他の文化/作品/アイディア等と比較して「ここが似てて/違ってて面白い」的な感じで完結すればアラ不思議、意外とまとまるのである。
パターン4(中級者向け)
"I found it interesting that.."を濫用したあまり、代わりに何を言うのか考え過ぎて詰まるパターン
これはパターン1にある程度慣れると起こりかねない場合である。発言する時もバラエティ豊かな方が同じ事を繰り返すより何倍も良いだろう。授業は自分の考えを伝えるのが基本なので
"I personally thought that..."でポピュラーな意見と自分の意見の違いを述べる戦略も可能だし、"I agree with (他の生徒や作者等)"と友好的?に初めても良かろう。自分の発言が的を得てなかったら、と不安になる場合は "This might be different from the main point but"と予防線を張る事もできる。
パターン5 (上級者向け)
質問があった訳でもなく、先生が話している合間にいきなり発言する場合
私にとってはとても気まずく、難しいと感じるケースである。対面授業であれば、割と切り出しやすいかもしれないがオンラインだとどのタイミングで切り出そうか分からない時がある。ただ本当に気になる質問があったり、10人以下のクラスの場合はさほど難しくない。
意外といい質問をする生徒や考えさせられるテーマについて蕩々と語る生徒が発言する時は割とこのパターンが多い。クラスでいつも的を得つつも非常に考察力の優れた発言をしてる子に発言のコツを聞いてみた事がある。物議をかもすような事を言うのがポイントだと伝授されたが差別的やネガティブな意味で物議をかもすのではなく、批判されそうな事を言って他の生徒のディベート欲を煽れという話であった。爆弾発言をしてクラスが戦場と化す事になればもう二度と発言したくなくなる事も十分にありうる話なのでまだ実行に移せてはいない。
どれだけ参考になるかは分からないけど高校時代にこの記事を読んどけば良かったな、と読み返しつつ思っているのである程度需要はあるのかもしれない。
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朝の授業とコーヒー
当分コロナの影響で学校に戻れない為、回想録としてアメリカに居た時の事とかを書き留めたいなと思っている。
今回はキャンパスライフのワンシーンを思い出したのでちょっと書いてみるのだが、いざ書くとなると私の情けない日常を晒しても良いのだろうか不安になる。まあ数年後にこのブログを見返してクスッと笑えれば本望であろう。
ちなみに私は朝が非常に弱い。授業がある日はスパッと起きれる気もするのだが起きてから3時間ほどは脳が殆ど眠っているに近い状態にある。
アラームで一応目を覚ました後、支度をして見た目を整える。どんなに朝が早かろうが眠かろうが、私はある程度見た目がキチンとしていないとまるで武装してない兵士の様に自信とやる気が削がれる。普段は授業中にあまり発言できないのだが、気に入った服を来ている日や自分の思った通りのイメージの顔に作れた日はいつもより「発言しようかな」という考えが多めなのでこのステップを抜かりなくすればその日は良い一日となる事間違いない。
準備に大体20-30分を要するのだがよく考えれば朝シャンするより短時間かもしれない。
アメリカ人は朝シャン派が圧倒的大多数なので、授業が始まる1時間から30分前は風呂場がとても混雑して居心地が悪い上、極寒の中、凍りつく生乾きの髪で授業に向かう勇気はない。
そんなこんなで部屋を出るのだが、部屋から教室まで大体10分かかる。10分以上前に部屋を出ていれば途中に学校のカフェでコーヒーを買う。だがどうしても眠くて気力が入らない朝はどんなに遅刻してもコーヒーは無条件に買う事になっている。
つまり
遅れるけど授業内容が耳に入る > 間に合うけどずっと眠い
という事である。
学校のコーヒーははっきり言っておいしく無く、割高なので敬遠していたが無いよりはマシな上、目が覚めるのにはもってこいな憎めない存在である。
最初の頃はほぼ毎日コーヒーを購入していたが、飽き性なので色々違う飲み物を頼んだりしていた。ある時のマイブームは予めインスタントコーヒーを自前のマグカップに入れ、学校のカフェでお湯をもらう事で、後に追加でクロワッサンやらクッキーやらを購入したりする様になった。
無論、コーヒーだけではなく紅茶でも割と目が覚める。しかも一緒につまみのお菓子やらパンやらを食べれば最高の状態で朝の授業に参加できるではないか。まるでモーニングティータイムである。
授業に10分以上遅れる事は滅多に無いが、授業が始まるちょっと前に最後に着席する事はある。コーヒーを右手に、そして左手はブルーベリーデニッシュを持って優雅に?到着するのだが教授やクラスメイトにはどう思われているか知るつもりは無い。授業をどれだけ楽しめるかがカギなのだ。
ちなみに朝の授業でテストがある日は、月餅やら薬菓などのちょっぴりエスニックな好物を食べながらテストに挑むと点数はさておき集中できるので自分の中での裏技となっている。
これはまだ序の口であり、授業中に勝手にピザを注文して食べ始めたクラスメイトを目撃した事がある。しかも一人でピザ一箱を食べた強者であった。
私の朝のコーヒータイムと比較するとピザタイムは強烈なインパクトであったが、朝からピザは胃がもたれるので食べる事はできまいと心で念じた私であった。
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何を血迷ったのかアメリカの大学で算数 そして大後悔
生まれた時から算数が苦手だった様な気がする。
非常に幼い頃から小学生の終わりまで公文を続けていたものの、効果があったかどうかは分からない。中学生の時、他の教科の成績は良さげなのにもかかわらず、算数だけ成績表上見た事の無いアルファベットが載っていた事があったりした。
ちなみに私の高校の算数はレベル分けされており、
Algebra 1
Geometry
Algebra 2
Pre-Calculus
AP Calculus AB / AP Calculus BC
と 分かれていた。
しかもGeometry からPre-Calculusまでは Honors という特進クラスがあり、同じ Algebra 2 のクラスであってもちょっぴり難しくなっている(らしい)。そして何よりも算数のクラスを聞かれたら「Honorsクラスだから」といばれるのである。
私は高校で他の学校から転校したため、Geometryでhonorsクラスだったにも関わらず、カリキュラムが違うという事で一つ下のレベルに入れさせされた。これは弁明の余地があると信じたい。よそ者は簡単には新しい環境では認められないのだ。まさにサバイバルであり、それ以前に悔しい思いが募った。
私の友達はほぼ全員 AP Calculusのクラスを最終学年で取ったのだが、私は取っていないので AP Calculus ABとBCの違いがさっぱり分からない。もはや取る必要がない事を悟っていたので知る必要すらなかった。
高校の最後の2年間の算数は難しくはあったが AP Economicsが地獄の難易度であった為あまり記憶に残っていない。強いて言うならば私の算数のクラスはアジア人が私だけだったという事ぐらいであろう(ハーフはいたが。)
SATの算数もおそらくアジアからの留学生なら満点近く取っている人が大部分であろう。色んな所で「日本人ならSATの算数は心配しなくて大丈夫です」的な事が記述されているがこれは簡単に信じてはいけない。SATの算数は難しいのだ。最初は簡単そうな問題がちらほらあるが最後の方にかけて難しくなる上、習った事のない知能テストみたいな質問が出る事もある。
何を隠そう私はSATとACTを通算6回受けたので答え自体は分からないものの、どんな問題が出ているかは把握できているという非常に役に立たない記憶力を持っている。
大学入学までの算数との思い出はそんなものであるが、大学に入ってすぐ思い出した言葉があった。母が「日本にいた時は算数ができないと思っていたがアメリカの大学で算数を取ったら同じ内容でも簡単に感じた」的な発言である。ちなみに母はこのブログを見ているので上記の言葉はいつでも訂正可能だと言う事を肝に念じてもらいたい。
自分は算数が苦手だと信じていたがひょっとしたら..?と思い、人参嫌いを克服するかの様に Calculusのクラスを受講してみる事にした。
最初のクラスは遅れて教室に入った為、一番奥の席に急いで座った。すると私の後にもゾロゾロと遅れて何人かやってくるではないか。私の隣にインド人の生徒が座った為、人見知りにも関わらず、話しかけてみる事にした。インド人は算数ができる人が多いというステレオタイプを捨てきれずにいた為、「自分もそんな算数ができる人達と同じクラスにいるんだ」などと浮かれていた自分が恥ずかしい。授業が始まり、「高校の復習」だと教授は言うが何を言っているのかがサッパリ分からない。英語が急に分からなくなったのかと一瞬不安になったが、目の前の黒板に書いてあるのは数式であった。他の生徒は皆机に頭を突っ伏して数式をいかにも簡単そうに解いたり教授の説明に頷いているのだが、私の頭の中ではマハラジャが踊っていた。一言で言うと、理解不能なのである。
最初の授業が終わったと同時に算数の授業を変える事にした。GPAの為には諦める事も多い。もう算数は懲り懲りだ、と思いつつ 別のCalculusのクラスに変更をする事にした。教える内容は全く一緒なのだが、私が最初に取ったクラスは半年で終了するものを一年かけてじっくりゆっくり勉強するというクラスであった。
算数にはこだわりが一切ないので、半年掛かろうが一年掛かろうが、死ぬ前に人並みに算数が理解できれば大満足なのである。
ゆっくりCalculusと呼ぶ事にするが、このクラスは至って平和であった。クラスメートは黒人が多く、スポーツチームに所属する白人が数人いるという感じであった。もちろん留学生は私だけである。隣の子はノートに渦巻やアーティスティックな模様を書いていたので友達になれそうな気がしたが、授業中の眠気を回避するので精一杯であった為当時の自分を責める事はできない。
授業は簡単かと言われると全くそうではない。結局 Calculusは Calculusなので、初回トライアルでやめたあのクラスと同じ事を学ぶのである。運よくベテランの教授だったので、分かりやすく説明してくれた。問題点は眠りを呼ぶ声の持ち主であったが故に眠気と算数は切っても切れない関係であった。もしかしたら教授は算数の教授をしていなかったら催眠術のテープでも販売して大富豪になっていたかもしれない。
コツコツと頑張る事が得意ではないため、定期的にある小テストでロクな成績が取れなかったが、例年通り期末前に詰め込んだ結果、なんとかなったと記憶している。それでも自分の希望通りの成績では無かったが、授業中に眠気と格闘している者がつべこべ言う資格はない。
2学期目はさらに良い成績を取ろうと期待をしていたが、期待するだけでは実現しない。アメリカの大学はそう簡単ではないのだ。名門と言われる大学に入学し、高い授業料を払ってまで眠気がどうとか言っている場合ではないのは十分に分かっていたのだが生理現象というものは非常に言う事を聞かない。なので私は眠気を撃退すべく色々な方法を編み出す事にした。
メンソレータムを目に塗ったり(授業中に)足の運動をコッソリしたり試してみたのだが効果があった方法は二つしか無かった。
まずは眠気を吹っ飛ばす代表格、カフェインの導入である。
算数の授業は必ずランチの直後で一番眠くなる時間帯である。ランチを食べ終わると毎回卓球をし、友達からインスタントコーヒーを貰い、図書館でお湯をもらってから授業に向かうのだ。ほぼ毎回コーヒーを提供してくれた上、期末試験の直前に算数を教えてくれた友達に感謝である。ちなみに眠気の度合いが若干軽くなった気がしたが、眠気は相変わらずなので気休め程度なのかもしれない。
眠気は完全に消えない上、最前列の居眠りしてはいけないポジションを堂々と陣取っていた。これは自ら進んで取ったポジションであり、自身の意志の強さを表明かつ眠ってはいけないという戒めを込めた物であったが、効果は無いに等しかった。
次の秘策はお菓子である。マリーアントワネットが言っていた様にパンがダメならお菓子を食べろ、ではなくコーヒーがダメならお菓子を食べればいいじゃない説である。私は欲張りなのでコーヒーとお菓子を同時に持って来ていた。
小学校から高校まで漫画を読みながらお菓子を食べるのが大好きだった為、エンターテイメントを見ている感覚で授業を聞いてみてはどうかと思ったまでの事だ。ポップコーンを頬張りながら映画を見る感覚だ。
結論から言うと、これが効果てきめんなのだ。授業中に最前列でコーヒーをすすりつつ堂々とお菓子を食べる生徒はあまり見た事が無いが、多分教授も長年教えて来て数人居たか居ないかであろう。ましてやアフタヌーンティー並にコーヒーとお菓子のセットを広げて授業に挑む奴なぞアメリカ人もびっくりである。
ちなみに眠気覚ましにおすすめのお菓子はチョコパイとチョコレートだ。暖かいコーヒーと一緒に食べるとどこかの貴族になった様な優雅な気分になれる。ロマノフであれハプスブルグであれ教育は重視されているので算数の勉強もますます身が入る事であろう。
優雅さとは離れるが酢昆布も太鼓判を押したい。旨味と酸っぱさに眠気は一目散に退くはずである。ちなみに私は親から送られてきた酢昆布の大半を授業外で消費してしまった為、非常に後悔をしていた。
一番オススメしないのはお煎餅一択である。私の大好物で納豆の次に無くては生きられないお菓子なのだが、静かな教室で煎餅のバリバリという音がこだまする羽目になるのは避けられない。それでも煎餅の誘惑に勝てず食べてしまったのだが気まずさは拭えない。でも美味しかったのでとりあえずOKである。
もちろん食べてばかりではいけない。先生の説明などを食べながら必死に書き写すのであるが、ここでノートを使うと効果が薄くなる。私はノートは綺麗に書きたい派なので、先生の説明をわざわざ厳選して丁寧に書いているうちに大事な部分を聞き逃す損なこだわりがあるのだ。なのでA4の適当な紙に書き留めるのが良い。
こうした工夫もあってか、私はAを取り、Calculusを終えた。期末試験が今までの小テストと同じ問題という教授の優しさと期末の一週間以上前からの入念な準備による初快挙であった。
眠気以前に Calculus自体が怒涛の難易度であったので泣きたくなる事もあったが 算数に対するモヤモヤが大分晴れたので自分なりに成長したと言えるであろう。ちなみにコーヒーとお菓子のダブルコンボで体重の増加は逃れられなかった。だが同時にGPAも上がったので良しとする。
ディベートが苦手で散々なヘマをした話
留学生の意外な必需品
いつキャンパスに戻れるかわからない・戻れるのはずっと先だ、
という読者さんもいるであろうこのブログ。
数ヶ月前まではキャンパスに居たのになア..としみじみ回想する毎日なのですが
留学中に持っていて助かった物をご紹介したいなと思います
無人島に持っていけるなら何を持って行くかレベルの超必需品では無いのですが
あれば いつか持って来る判断をした自分にガッツポーズをする事になるような物です
まずは 洗濯ネット。
他のブログとかにも書いてあるかもしれないんですが
アメリカの洗濯機はドラム式でアジアの洗濯機と比べてちょっと型が古いのが多いです(特に大学の寮の洗濯機)
なので洗濯ネットが無いと服がゴワゴワになったりします
私はお気に入りのtシャツをそのまま洗濯したらボロボロになってしまい
洗濯ネットの大事さを実感しました...
あとは鏡。
大学の部屋に大体鏡は置いてある所が多いと思うんですけど
部屋に洗面所が無い大学でしたら鏡を買わないといけないかも。
全身鏡はウォルマートとかで激安で売っているのでおすすめです(ただしペラペラ)
顔とかを見る時に必要な机に置ける鏡とかあってもいいかも
鏡って引っ越したらまず一番先に揃えたい物の一つですよね...自分だけかも
でもせっかくアメリカにいるんだから好きな服を来たいですよね
鏡があると生活が変わりますし、部屋で筋トレする時もフォームを正せます(笑)
他にもお箸、スプーンと栓抜きが便利です
全部アメリカのアマゾンで揃えられますがダイソーとかで買った方が安くて品質がいいと思います。お箸やスプーンは自炊する時だけじゃなくて友達がご飯を振る舞ってくれた時に借りなくていいし、栓抜きはビールなどを飲む時に重宝します
そしてルームフラグランス と ファブリーズ。
図書館から疲れて寮に戻った時に香るウッディフローラルな自分の部屋とかいいじゃないですか!!
私の部屋は頻繁に友達がやって来るので部屋をなるべくいい香りに保ちたいです
あとラーメンをよく食べるのでラーメンの香辛料の匂いが残らなくていいです
洗濯し忘れたけど時間が無い時とか期末試験前にも使えるファブリーズもおすすめ。
最後に老若男女欠かせない日焼け止め。
極寒の冬でも日焼け止めは必須ですよね!雪が積もっていたら日光が反射して日焼けするらしいです
オンラインで日焼け止めは買えますがご存知の通り値段はアジアで買った方がお得です
一年中毎日使う物なのでストックしておいて損は無いです
他にも紹介したい物あると思うんですが今思いつく限り書き出してみました!